4月30日　木曜日

　午後、大島鳥獣店からルナが車に乗せられやってくる。
店長さんが犬を飼うために必要な道具一式をルナと一緒に届けに来てくれた。ケージ（犬の家）を置く場所を決めなければならない。片方が壁に接している所がいいという話だったので、台所と居間の間で一ヶ所しかない空いた壁、階段の側壁に決めた。最高の場所とはいえないが、わが家にはその場所以外は考えようがない。辺りを見まわし、うーんと腕を組み考えた末、店長さんも「いいでしょう！」と了解してくれた。

　出入口のある側を部屋に向かって前面にしケージを組み立てた。言われるまま毛布やタオルケットを数枚用意すると、それを天井と四方にかぶせるようにした。まだ朝晩は寒いので冷たい風が入らないようにということだった。ケージの中は電気で暖めるプレートをタオルで巻いて片方に置く。その反対側には、まるで揚げ物を載せる時に使うような網のついたプレートのような形のトイレを設置した。本当にこのトイレの中で用をするのだろうか？日中は出入口のある前面の毛布を持ち上げておき外から様子がわかるようにしておく。

　次に食事や健康面の注意点など一通りの説明を受けた。そして、犬用キャリーからルナを出し「しばらく抱いてあげてください」と私の胸に預けるようにした。お店ではそれほどではなかったのに、わが家で初めて抱いた時はルナの体はガタガタとしばらく震えが止まらなかった。突然知らないところへ連れてこられ恐怖で脅えているんですよと言われた。そっと背中をなでてあげてくださいと言われ、胸と胸をぴったり合わせ片手で体を支え、もう一方の手でルナの背中を上から下に向かってなで続けた。そのうち、震えが徐々に治まっていった。次に夫が抱き同じように背中をなでた。

　店長さんが帰り、さあいよいよ子犬の子育てが始まる。ロボットのしばちゃんとは違うのだ。本物の生きた犬を飼う以上、いい加減な育て方はできない。動物虐待にならないよう、それなりに犬の飼い方の木曾を学ばなくてはと心に誓った？

ルナの写真が４枚、まだケージの中だけで暮らしています。

我が家に来た時は体を震わせていたルナ。翌日にはそれもなくなり日に日に慣れてきました

ケージの中から外をうかがっています

ケージにつかまって立ち上がっています（下右の写真）

ケージからそっと外に手をのばして…