自身の身近なところで、また、国内外に目を向けこの１年だけ思い起こしても、本当に色々なことがありますね。それが自分のことであっても他人のことであっても、嬉しいことであったり、或いはとてもつらい悲しいことであったりと、なぜなんだろう？と思い起こす暇もなく…。

　ホームページを開設して丁度２年がたちました。日記代わりに、そのつど自分の感じたことなどきままにメモってきましたが、今年も私の能力不足で、思ったことのほんの一部しか書くことができませんでした。

　私がなぜ自分のホームページを作ってみたいと思ったのか、それは「視覚障害者の歩行の自由と安全を考えるブルックの会」の初代代表を勤められた故・湊喬さんのホームページを読んだことも一つのきっかけとなりました。

　1995年、大阪市営地下鉄ホームから転落し重症を負った当時大学生だった佐木理人さんは、1999年、大阪市を相手に市営地下鉄の安全を問う訴えをおこしました。「ブルックの会」は、この訴訟の裁判を支援・協力することと、視覚障害者の歩行の安全を考えることを目的に結成された会です。ブルックの会についてのＱ＆Ａはこちら

　私もブルックの会に加えていただき、ほんの数回でしかありませんでしたが裁判の傍聴やブルックの会の学習会に出かけてきました。傍聴席にも学習会にも、いつも湊さんの姿がありました。毎回湊さんの発言には学ぶことばかり、広島での原爆体験があるためか、とても平和を願い世の不条理に心からいかる方でした。ですから、大阪市営地下鉄の、人の命より経営優先の姿勢には絶対に許すことができないという強い憤りを感じておられたようです。その湊さんがどんな病のためだったのか、高裁を和解で終えた後の報告会では車椅子を利用しての参加でした。
　2004年11月13日ブルックの会メーリングリストに、11月12日22時30分、湊喬さんが永眠されたという私にとっては突然の訃報、本当に驚きました。湊さんは、2004年9月7日の更新を最後にホームページへの書き込みを終わっています。湊さんのホームページ「不良独居老人の独り言」はこちら

　私には、湊さんのような確かな目で社会を見る力はないのでとても真似はできません。それでも、少しでも湊さんに近づきたいと、こんなことを言ってみなから嫌われないだろうかと他人の目を気にすることはやめよう。残された時間のある限り自分の感じたことを発信しようと思ったのです。何か変？と思いながらも知識不足でうまく表現できないことが多々あります。

　この間、私のホームページに訪れていただいた皆さん、本当にありがとうございました。
　そして、春日井のUさん･Sさん、岩倉のS･Kさん、名古屋市のO･Mさん、北海道のＱさん、熊本のU･Kさん、N大学のY･Hさん、カナダで英語を学んでいらっしゃるW･R さん、尼崎のU･Sさん、豊橋のT･Oさん、その他ご意見・ご感想を下さった皆さんには心より感謝申し上げます。文字や表現の間違いも多いと思いますが、今後もご遠慮なくご指摘いただければ幸いです。